建設という言葉

建設と言う言葉は今日に日本語においてすっかり定着した言葉だと言えます。

試しに手元の新聞や雑誌等を開いてみると、必ずと言っていいくらい見かける言葉だと思います。

しかもかなりたくさん出てくる筈です。

このような現象から見てわかるとおり、建設という活動は私達の生活、強いては社会において非常に重要な位置づけとなっています。

ところで建設という言葉から、私達はどんなイメージを思い描くでしょうか。

ちなみに試しに手元の辞書を取ってそれ引いてみると、「建物を新たにつくりあげること」と書いてあります。

用法としては例えば「マンションを建設する」、「広場を建設する」といったような感じです。

建設の対象は何も建物には限りません。

「組織や社会等を作りあげる」といった用法でも使われます。

例えば「住みよい社会を建設する」等といった使い方で使われます。

建設とはこのような用法で使われるのですが、建設と聞くと何もないところから何かを作ったり、或いは発展させていくような意味があり、従って何か創造的なイメージを抱きませんか。

今日は私達の生活や社会において非常に馴染みのある建設についてお話をしていきます。

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建設の由来

建設という言葉はどこから生まれたのでしょうか。

漢字の熟語と言えば中国から来たのだろうと思われるでしょうが、この建設という言葉に関して言えばちょっと勝手が違うようです。

建設という言葉は、明治時代に外来語を翻訳した時に中国由来の言葉から出来た和製熟語であるとされています。

現在の中国語でも建設と言う言葉が使われていますが、「社会」「哲学」等日本で発明された言葉が逆に中国に輸入され、中国語に取り込まれた例が数多くありますが、建設と言う言葉もその例の一つなのかもしれません。

一般に建設と言う言葉が使われるときは、それは往々にして建築や土建の意味で使われることが多くなっています。

以上で紹介したように建設が明治時代に生まれた言葉であれば、ではそれ以前には現在の建設に相当する言葉はどのように呼ばれていたのでしょうか。

ちなみに江戸時代には土建の意味として、普請と作事という言葉が使われていたそうです。

こうした名前を使った役職が存在しており、それぞれが城郭や石垣、濠堤等の建設工事を担当していたそうです。

明治維新を経て、明治政府が誕生すると、政府は内務省を設置し、土木寮を置きました。

土木寮は土木局と改称され、さらに第二次大戦後は都市計画局と合併し国土局と再改称されました。

その後内務省が解体されて独立した国土局が、建設省を名乗るようになり、そこから建設会社や建設業等といった、現在の私達にも大変お馴染みの、建設と言う言葉を使った表現が数多く生まれるようになります。

そしてこのあたりから建設という言葉に、土木と建築を併せ持ったような概念が定着し、現在のような建設と言う言葉の使われ方をするようになったのです。